融資や補助金の申請に必要な事業計画書。「何から書けばいいかわからない」「頭の中にある事業のイメージを、審査に通る文章にできない」——そんな悩みは、AIとの壁打ちで解消できます。この記事では、事業計画書・資金計画をAIと一緒に作る、具体的な手順を解説します。
まず押さえる:事業計画書に必要な8つの項目
日本政策金融公庫が創業融資の審査で使う「創業計画書」は、A4用紙1枚に次の8項目を記入する形式です。
- 創業の動機
- 経営者の略歴等
- 取扱商品・サービス
- 取引先・取引関係等
- 従業員
- お借入の状況
- 必要な資金と調達方法
- 事業の見通し(月平均)
AIとの壁打ちは、この8項目を1つずつ、対話しながら埋めていく作業だと考えてください。いきなり全部を書こうとせず、項目ごとに分けて進めるのがコツです。
手順① 自分の事業を口頭で説明するつもりでAIに話す
最初から整った文章を書こうとせず、まずは箇条書き・口語のままでAIに事業内容を伝えます。
プロンプト例:「〇〇(業種)で開業を考えています。商品・サービスの内容、始めようと思ったきっかけ、想定しているお客様層を伝えるので、創業計画書の『創業の動機』『取扱商品・サービス』の項目として整理してください」
ここでのポイントは、経験・きっかけと事業内容のつながりを意識することです。創業の動機は、自分の過去の経験と、これから始める事業が結びついている方が説得力を持ちます。AIに伝える際は「前職で〇〇をしていた」「〇〇で困った経験がある」といった背景も一緒に伝えてください。
手順② 抜けている情報をAIに質問させる
ある程度書けたら、「この内容で審査担当者が疑問に思いそうな点を、質問形式で挙げてください」とAIに聞いてみてください。「競合との違いは?」「なぜこの立地を選んだのか?」など、自分では気づかなかった抜け漏れが見えてきます。この質問に一つずつ答えていくことで、内容の解像度が上がっていきます。
手順③ 売上計画の数字をAIと一緒に組み立てる
事業計画書で特に重視されるのが、売上見通しの根拠です。「客単価3,000円、1日15組を想定」のような単一の数字だけでなく、その根拠(近隣の競合店の客数実績、席数×回転率の計算など)まで説明できる状態にしておく必要があります。
プロンプト例:「客単価〇〇円、席数〇席、想定回転率〇回、営業日数〇日という条件で、月商のシミュレーションを表にしてください。開業月・3ヶ月目・6ヶ月目の3段階で、稼働率が上がっていく前提で計算してください」
AIに数字の計算・表組みを任せることで、自分は「その前提条件が現実的かどうか」の検証に集中できます。
手順④ 必要な資金と調達方法を整理する
「必要な資金」は、設備資金(内装・厨房機器・什器など)と運転資金(家賃・仕入れ・人件費の数ヶ月分)に分けて洗い出します。「調達方法」は、自己資金・日本政策金融公庫からの借入・自治体の制度融資などの内訳です。
プロンプト例:「設備投資として〇〇(内装・機器等)に〇〇円、開業後3ヶ月分の運転資金として〇〇円が必要です。自己資金は〇〇円あります。不足分をどう調達するか、選択肢を整理してください」
ここで出てきた調達方法の詳細(公庫の融資制度、自治体の制度融資、創業助成金など)は、こちらの記事でまとめて解説しています。
手順⑤ 人の目で最終チェックする
AIが整理した文章・数字は、そのまま提出せず、必ず自分で読み直してください。特に確認したいのは次の点です。
- 数字の整合性(売上計画と資金計画の数字が矛盾していないか)
- 実態と違う誇張がないか(AIは説得力を出そうとして、やや楽観的な表現を作ることがあります)
- 自分の言葉として違和感がないか(面談で質問されたときに、自分の言葉で説明できる内容になっているか)
事業計画書は「AIに作ってもらう」ものではなく、「AIと壁打ちしながら自分の頭を整理する」ためのものだと捉えてください。最終的に融資担当者と対面で話すのは自分自身です。
補助金の申請では、事業計画書に加えて審査で見られる視点も押さえておくと採択率が上がります。
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事業計画書の作り方で迷ったら
「AIと壁打ちしてみたけど、この内容で融資に通るか判断できない」「数字の根拠をどう説明すればいいかわからない」——そんなときはAI番頭まっちゃんに相談してみてください。あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスをメールでお届けします。初回は無料です。
まとめ
- 創業計画書は「創業の動機」から「事業の見通し」まで8項目を、1つずつ壁打ちしながら埋めていく
- 創業の動機は、自分の経験と事業内容のつながりを意識してAIに伝える
- AIに「審査担当者が疑問に思いそうな点」を質問させることで、内容の抜け漏れに気づける
- 売上計画は前提条件(客単価・席数・回転率など)ごとAIに伝え、シミュレーション表を作らせる
- 必要な資金と調達方法は設備資金・運転資金に分けて整理し、不足分の調達方法を検討する
- AIが作った内容は必ず自分で読み直し、数字の整合性・実態との乖離をチェックする
事業計画書づくりの一番の壁は「何もないところから書き始めること」です。AIを壁打ち相手にして、まず箇条書きで話しかけるところから始めてみてください。
